3年間のインド赴任、健康面での準備は万全ですか？

海外赴任はキャリアアップのチャンスである一方で、生活環境の変化や健康リスクへの対応が求められます。特にインドは感染症リスクが高いため、適切な準備が不可欠です。この記事ではインド赴任前に必要な健康準備を詳しく解説します。

 

1. まずは自身の健康状態をチェック！

海外赴任に際して、企業には安全配慮義務があり、赴任前の健康診断が必須です。
健康診断を受け、持病がある場合は主治医と相談しましょう。

✔ 英文の診療情報提供書を準備

高血圧や糖尿病などの慢性疾患がある場合、日本での治療状況を正しく伝えるため、英文の診療情報提供書を用意しておきましょう。

日本語の診療情報しか用意できない場合は、トラベルクリニックで翻訳を依頼するのも一つの方法です。

✔ 現地の医療機関を確認

赴任先での医療体制を事前に確認しましょう。
外務省「世界の医療事情」では、各国の医療機関のリストが掲載されています。

✔ 薬の持ち込みに注意！

日本で処方されている慢性疾患の薬のほとんどはインドの医療機関でも入手可能です。ただし、赴任後すぐに現地のかかりつけ医を見つけるまでの間、1〜2ヶ月分の処方薬を持参しておくと安心です。

 

2. インド赴任で特に注意すべき感染症とワクチン接種

インドでは腸チフス、A型肝炎、マラリア、デング熱、狂犬病などの感染リスクがあります。
予防接種は渡航1か月以上前から計画的に進めることが重要です。

赴任前に接種を検討すべきワクチン

感染症	ワクチンの有無	備考
A型肝炎	あり	生水・生もの・カットフルーツから感染しやすい
腸チフス	あり	不衛生な食事・水・カットフルーツが感染源
日本脳炎	あり	蚊が媒介、地方部でリスク高
狂犬病	あり	イヌ、コウモリ、ネコなどの咬傷リスク
B型肝炎	あり	血液・体液を介して感染

 

3. 衛生管理と日常の健康対策

食事・飲み水の注意点

• 水道水は飲まない – 必ずミネラルウォーターを飲みましょう。
• 屋台や生ものは避ける – 腸チフスやA型肝炎のリスクを低減します。
• 氷入りの飲み物はNG – 不衛生な水が使われている可能性があります。

虫刺され対策

マラリア・デング熱のリスクを避けるため、長袖・長ズボンの着用や、蚊帳・虫除けスプレー（DEETやイカリジン含有が必須）の使用が効果的です。

まとめ：トラベルクリニックで計画的に渡航準備を！

海外赴任の健康管理は事前準備がカギ！
特にワクチン接種計画は専門知識が必要なため、赴任が決まったらすぐにトラベルクリニックを受診しましょう。